のぼり旗を作る前に抑えておきたい製法の違い
のぼり旗のプリントにはいくつか種類があり、例えばシルクスクリーンは
1色に対して1つの版を制作する方法で、色数が増えると版を作る必要があります。
少数の幟を作成するには適しておらず、大量枚数のオーダーに最適です。
耐水性の糊や顔料などを混ぜ合わせたインクを使って生地の上にのせ、
デザインを表現するので素材を問いません。
昇華転写は転写紙にデザインをプリントし熱を加えることによって
インクの成分を気化させ生地に付着させる方法です。
染めとは異なり、繊維の中に染色を行わないので、ポリエステル系の生地にも利用することができます。
シルクスクリーンとは違って、製版の必要がなく1枚からでも低価格で制作することが可能です。
インクジェットは家庭用のプリンターと同じ原理を採用していて、ポリエステル生地に活用されます。
4色のインクを吹き付けることによって、多彩な色を表現することが可能です。
製版の必要がないので昇華転写と同じように、小ロットでも作成することができ
フルカラー印刷にも対応しています。
本染めは日本料理を提供する店舗向けで、伝統的な染色方法による本染めになります。
繊維の中まで染め上げることによって、優しい情緒溢れる生地に仕上がります。
線の細さなどに関して、インクジェットやシルクスクリーンなどの方が
優れていますが、色彩には独特の深みがあり、本染めにしかない
日本の伝統的な趣を再現したのぼり旗は一部のユーザーから人気があります。